10年前のダブルツールつまり1998年ダブルツールだ
この年は偉大なるイタリアのクライマーがダブルツール(ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス)を制覇した年だ
それが 故マルコ・パンターニ だ
まずジロだ
優勝候補には96年の勝者パベル・トンコフ 97年勝者イバン・ゴッティ 無冠の強豪アレックス・ツェーレ
パンターニはノーマークだった
第17ステージの山岳でトンコフに30秒差をつけ マリアローザを着ると 19ステージで1分28秒差に広げ最終日までマリアローザを着続けた
そしてイタリアは歓喜にわいた
そしてツールの優勝候補は
前年の勝者ヤン・ウルリッヒ 96年勝者ビャルヌ・リース フランスの人気者 リシャール・ビランクとローラン・ジャラベールだ
レースは予想通りウルリッヒを中心に展開されるも4位につける
運命の15ステージ
雨の峠越えの下りでパンターニは 止まって 雨具 をしっかりと着た
ウルリッヒは走りながら ベスト を受け取り羽織った
ここで勝負が決まった
次の登坂までにウルリッヒは身体が冷えきり脚が回らなくなってしまい マイヨジョーヌを手放した
そしてパンターニは最終日までマイヨジョーヌを着続けた
パンターニがダブルツールを制してから誰も取っていない
ダブルツールを取れる選手が出てきて欲しいものだ
あまりにも早かったパンターニの死の謎を含め
ツールの殺人的なスケジュールには疑問もあります。
選手の中にグラン・ツール偏重を疑問視する向きもあり
ジャンニ・ブーニョもその一人でした。
W杯や世界選を軽視する事に世界チャンピオンが苦言を呈したかたちです。
グラン・ツールを狙うには長期の調整が必要であり
W杯シリーズとの両立は難しいです。
逆にツール・ド・フランスは賑やかしで…とした
マリオ・チポリーニなどはツールからは追放のような扱いを受けました。
今のギスギスとしすぎたグラン・ツールでは
ダブル・ツールの期待よりも
選手達の寿命のほうが気になってしまいます。
過密スケジュールからドーピングをしないと走りきれない
このままでは確かに選手が潰れてしまいますね
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